飛信隊（ひしんたい）は史実・歴史上に実在した！？飛信隊・信のモデルは李信隊の李信！！

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2022年8月25日2023年11月23日

主人公「信」が隊長を務める「飛信隊」。

キングダムでは大活躍の隊ですよね。

ですが、この飛信隊は中華の歴史上、本当に実在したのでしょうか？

本記事では、飛信隊が実在したのかを探ると共に、史実を元に、なぜ信がキングダムの主人公になったのかを考察していきます！

キングダム：飛信隊（ひしんたい）ってどんな隊？

飛信隊は、主人公「信」が隊長を務める隊の名前です。

信が百将になったとき、王騎将軍がその百人隊に「飛信隊」という名をくれました！

百人隊から始まった飛信隊は、独立遊軍として数々の武功をあげ、今や五千人隊にまで成長しています！

なんかどうでもいい事かもしれないけど、キングダムの中でも王騎将軍が飛信隊の名前を名付けるところがかなり好きです
それだけです pic.twitter.com/mG0UWzjaNY

— DAISUKE@KALEST (@daisukelimstone) April 18, 2019

キングダム：飛信隊（ひしんたい）は史実・歴史上実在したのか？

結論から言うと、「飛信隊」という名の隊は史実に記録がありません。

しかし、モデルとなった隊はあるようです！

飛信隊隊長の「信」は、後に秦王政から「李」という姓をもらい、「李信」と名乗ることになります。

この「李信」は史実で存在しており、李信が率いていた隊が飛信隊のモデルになっていると言われています！

キングダム641話
ついに李信将軍登場か
あんな軽いノリで決まったんだ笑
ネタバレ注意#キングダム pic.twitter.com/qUyDEBhEYu

— ryo (@ryo38107639) April 30, 2020

飛信隊のモデル：史実・歴史上の李信隊はどんな隊だった？

李信隊の登場まで漫画は追いついていない！？

「紀元前229年～紀元前228年

王翦が数十万の軍の指揮を執り趙と対峙した時、李信は趙の太源・雲中に出征。」

史実で残っている李信隊の戦績で一番古いものがこの戦いです。

キングダム最新刊（第62巻）は紀元前234年なので、史実で登場する李信隊の時代に、漫画はまだ追いついていないことがわかります。

ということは、現在発売されているキングダムの飛信隊の活躍は、完全オリジナルストーリーということになりますね！

李信隊は別働隊として活躍！

「紀元前226年

李信は数千の兵の指揮を執り、燕軍を追撃し、丹の軍を衍水で破り、丹を捕虜にした」

この史実から、李信隊は別動隊として活躍していたことと、敵将を捕まえる程の武功をあげていたことがわかります。

飛信隊も作中で別動隊として活躍し、常に敵将を討ち取る活躍をしてきました！

ここから李信隊が飛信隊のモデルになっていることがわかります！

李信隊は中華統一に貢献！

「紀元前222年、王賁と共に燕の遼東を攻め、燕王喜を捕虜とし、これを滅ぼした。

紀元前221年、王賁、蒙恬と共に斉を攻め、これを滅ぼした。」

燕と斉を滅ぼし、ついに秦は中華統一を果たします！

李信隊は、その一翼を担う活躍ぶり！

キングダムで信が大将軍となり、飛信隊が中華統一を果たすシーンが楽しみになりますね！

信のモデル：史実・歴史上のの李信はどんな人物だった？

李信は若かった！

『史記』によると、李信は「年が若く、勇壮であった」と記されています。

これはキングダム信のキャラクターと一致しますね！

秦は年齢、国籍問わず、実力ある者は採用されるシステムの国です。

若くても、将軍になれるだけの実力が、李信にはあったのですね！

李信はビッグマウスだった！？

「紀元前225年

秦王政は楚を征服したいと思い、対楚戦にどれだけの部隊が必要か諮問した。

李信は「20万」が必要だと語った。

一方で王翦は「60万」が必要だと語った。」

軍略の天才と言われた王翦が60万必要だと言っている戦いに、李信は20万で対応できると言っています。

キングダムの信のキャラクターを考えると、「20万で倒してみせる！」と大口を叩くのが想像できますね。

史実では、李信はこの戦いで大敗し、途中で指揮官を王翦に変更されています。

そして王翦が楚を滅亡させました。

李信がどのような考えで「20万」という数字を出したのかはわかりませんが、キングダムの信と同様、「勢いで突っ走る」性格だったのでしょうか？

もしかすると、信のように「馬鹿」だったのかもしれません…。

李信と秦王政の関係は？

楚を攻略する際に、王翦に並んで秦王政から諮問されていたことを考えると、李信はかなり信頼されていたのではないでしょうか？

キングダムでは信が秦王政と共に王弟の反乱を鎮めたことになっており、この時から二人の信頼関係は厚いものとなっています。

しかし、史実上そのような記録はなく、李信と秦王政がどれほどの関係性にあったかはわかりません。

ですが、楚の攻略に失敗した時も、粛清されず、李信の子孫も残っていることから、秦王政の李信への信頼は厚かったのではないかと思います！

史実・歴史から信がキングダムの主人公になった理由がわかる？

秦王政を主人公にするのは難しい？

中華を統一した最初の王と言えば、誰もが「秦の始皇帝」を頭に浮かべると思います。

しかし、秦王政を主人公にしても、戦に参加しないので登場が少なくなってしまいます…。

となると、最前線で活躍する武将を主人公にした方が良さそうですよね。

では、どの武将を主人公のモデルにするか？

中華統一を果たすまで生存している武将でないといけません。

史実では、紀元前221年に王賁、蒙恬、李信が斉を滅ぼしたことで中華統一を果たしているので、主人公はこの3人のうちの誰かが適任だと考えられたのではないでしょうか？

信が一番主人公にしやすい！

では、この王賁、蒙恬、李信の中で一番主人公にしやすいのは誰か？

それは「李信」だと思います。

キングダムは秦が中華統一を果たす過程を描く漫画でありますが、主人公信が奴隷という身分から大将軍を目指して昇り詰めていく、サクセスストーリーを描く漫画でもあります！

漫画の主人公は、初めから強い立場でいかにも成功しそうな人物より、低い身分から努力して成功を掴む人物の方がおもしろいですよね！

となると、王賁と蒙恬は、どちらも父が史に名を残す程の将軍です。

この二人をモデルに奴隷からのしあがっていくストーリーを書くことができません！

また、別働隊として特別な役割を担っていたことや、大国楚相手に「20万の兵で勝てる」と言ってしまうようなキャラクターも主人公にぴったりだと考えられたのではないでしょうか？